中古車査定ではどんなところがチェックされるのでしょうか?
中古車の査定でまず最初にベースとなるデータは、車検証(自動車検査証)の記載事項(初度登録年月、登録年月日、型式)です。
それに加えて、走行距離、ボディカラー、オプション、外装のキズやへこみ、内装のにおいやキズや汚れ、修理・事故歴などにより、加点・減点をしていくのですが、基本的には減点のチェックに重点が置かれます。
(当たり前ですよね。買取業者がマイナス査定を見逃すと高い金額で買い取ることになり、売買の結果として損する可能性があるのですから。)
以下中古車査定のチェックポイントについて簡単にご説明します。
走行距離
初度登録からの年月で一定の走行距離内に収まっていないと減点対象になります。
極端な例で言えば、1年間で10万キロ走れば、走りすぎでマイナス査定になるというイメージはあると思いますが、実は走らなすぎてもマイナス査定になります。(例えば、5年で5000キロしか走っていないとか)
エンジンはある程度継続的に使うことで、調子を維持できるものなので、極端に使用していなくてもマイナスとなるのです。
ボディカラー
車種ごとに人気のあるボディカラーが存在しているので、それから外れる場合にはマイナス査定になる可能性があります。
一般的にどんな車種でも無難な色は、白、黒、シルバー系です。
ビビットな赤、青、黄、緑などといったカラーは好みが分かれるので、車種によっては人気のない(つまり売りにくい)色としてマイナス査定になる可能性があります。
人気のない色でも購入したいという買い手が直についていれば別ですが、やはり買取業者としては簡単にさばける色が無難なものとして評価されるのです。
オプション
サンフーフや、スポーツ系のエアロパーツなど、車種によって人気があって売りやすくなるオプションについては、プラス評価になりますが、多くのオプションは所有者が期待しているようにはプラス査定とはなりません。
特に純正でない場合には、好みがわかれるために、査定としてはつけにくくなるケースが多くなります。
したがって、ばらせるようなオプションであれば、ばらして個人でネットオークション等でさばくと意外な高値がつくこともあるので、そこまでできるようであれば、そうしてみる価値はあると思います。
外装のキズやへこみ
この辺については、細かいものについては、車の所有者が気にするほど、マイナス評価を受けないことが多いものです。
管理人も経験がありますが、特にRV車などは減点対象になりにくい面があるようです。
したがって、気になるからといって査定前に板金・塗装をしてから、査定してもらうと修理代のほとんどがムダになってしまう可能性があるのでやめておくべきです。
少々のキズやへこみなどはそのまま査定してもらいましょう。
内装のにおいやキズや汚れ
内装については、においが最大のチェックポイントです。
つまり、たばことペットのにおいです。
これらについては、敬遠する人が非常に多いので、マイナス査定となることは避けられません。
車中で喫煙する人や、ペットを車に乗せる人は、もしその車を乗りつぶすのではなくいい状態で査定してもらいたいなら、普段からの消臭対策は必須です。
修理・事故歴
修理歴はさておき、事故歴のチェックは査定で最も神経を使うところです。
これを見逃すと、下手すると買値よりも低く売るはめになり、損を被ることになるからです。
ちなみに、事故車扱いになるのは、シャシーが歪んで修理した場合や、ドアやボンネットを交換した場合ような大きな修理をした車であって、ぶつけてへこんだ箇所を板金塗装で修理した場合や、バンパーを修理・交換したような場合には事故車扱いとはなりません。
事故車かどうかは、フロント、リア、ドアなどのボルト・ヒンジなどの状態を確認しながらチェックすることになります。
仮に事故車でも査定としては大幅減点となりますが、買取ができないということはありませんし、事故車買取に強いとうたっている買取業者もいますので、いろいろな買取業者に査定してもらうといいと思います。
(思わぬ査定金額の差が出る可能性があります。)